FC2ブログ

スポンサーサイト

--------:-- ◇ スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

TAG : -

Snow halation ~Side Story Eli Ayase~

2017-11-19:Sun ◇

銀世界の中なびく金の糸は、さながら曇り空を照らす一点の月のようだった。
これははるか北方の大地で出会った二人の男女のお話。



----------------------------------------------------------------------------------------------------



僕はまだ幼かった頃、家族と共にロシアで暮らしていた。
海外オフィスを多く持つ企業で働いていた父は、仕事の関係で海外転勤が絶えず、また僕ら家族もそれに伴って各地を転々としていた。
母もまた海外思考が強く、父に付いていくその傍ら、世界各地を自分の目で見てみたいという願望があり、それが日本に定住していない理由の一つでもあった。
そもそもそんな母が世界を飛び回る父に惹かれて結婚したんじゃないかという推測もあるが、そんなことは口が裂けても聞けないし、今はあまり関係のない話なので置いておこう。

ロシアにも日本人学校は存在する。
日本人学校とは海外に住んでいる日本人が日本に戻ってから日本での教育に付いていけるように、海外に有りながらも日本の教育を受けられるといった教育機関である。
が、グローバルな思考を持つ母による「折角外に来ているのに、現地の教育を知らずに帰らない手はない。」などというよく分からない考えの基、僕はカタコトのロシア語を引っさげて普通学校へと通うことになったのだ。

^さ^「ええと、Меня зовут Сакура.Привет.(русский языкголос)」
^翻^「僕の名前はさくらです。よろしくお願いします。(ロシアンイケメンボイス)」
~以降翻訳後~
一同「よろしくお願いします。」
先生「さくら君はそうね、向こうの席に座ってもらえるかしら?エリーチカ、あなた日本語は話せますよね?しばらくの間彼の通訳をお願いしてもいいかしら?」
エリーチカと呼ばれた少女「はい、わかりました。」

先生が指した方を見てみると、そこには綺麗な人形のような女の子が座っていた。
どうやらその隣の席に座れということらしく、言われるがままにその席の所に向かうと、遠く異国の地であるにも関わらず、聞き慣れた言語が耳に入ってきた。

少女「あなたが噂の転校生君ね。私は絢瀬絵里、よろしくね。」
^さ^「よろしく...ってあれ、日本語?君は日本語を話せるの?」
絢瀬「今こうやって話しているじゃない。それともロシアに来て自分の母国語も忘れちゃった?今日からしばらく君の通訳をすることになったから、困ったことがあったら私を頼ってね。」

これが僕の絢瀬のファーストコンタクト。
唯一の日本人の友人ということで、僕らはすぐに打ち解けた。
彼女がロシアに住んでいる理由も後になって分かったことだが、どうやらおばあちゃんがロシア人でいわゆるクォーターらしい。
彼女のおかげで、右も左も知らないロシアでの生活にも少しずつ慣れていった。

そんなある冬の日のことだった。
習い事のピアノの授業を終えて教室を出ると、頬真っ赤にした絢瀬がそこにいた。

^さ^「こんな寒い中何してるんだよ、風邪引くだろ。」
絢瀬「........くない。」
^さ^「...?どうしたんだ。」
絢瀬の身体がワナワナと震えているのが分かる。
次の瞬間、僕に突然抱き着いてきて言い放った。
絢瀬「おうち、帰りたくないの!」
気が強く、しっかり者だった絢瀬が泣きじゃくりながら僕の胸の中で震えている。
^さ^「...そっか。わかった。じゃあ僕の家に、来る?」
絢瀬「.....うん。」
何があったかは敢えて聞かなかった。
いや、幼い僕には聞くことができなかったのだろう。
二人は無言で帰路に着いた。

^父^「女を家に連れ込むには、まだ早いんじゃないか?さくら」
^さ^「え、いや、これにはのっぴきならない事情がありまして...」
^母^「こら父さん、あまりさくらをいじめないでやってくださいな。絵里ちゃん、かな?さくらから話は聞いています。さくらがいつも迷惑をかけてごめんね、さあ上がって。」
絢瀬「とんでもないです。私こそ急に押しかけてしまってごめんなさい...」
^母^「子どもがそんなこと気にしないの。ご飯、食べて行って。」
絢瀬「...ありがとうございます...!」

ご飯も食べ終わり、絢瀬も交えてとりとめもない話をしながら過ごしていると、時計の針はいつの間にか夜の11時を指していた。
^母^「絵里ちゃん、今日は泊っていく?」
絢瀬「そんな、そこまでお世話にはなれません!」
^母^「いいから、いいから、おうち、帰りづらいんでしょう?大丈夫だから。ただその代わり、明日は帰って家族の皆にしっかりと謝るんだよ?」
絢瀬「...本当にありがとうございます。」
^母^「うん、素直でよろしい。というわけでさくらは今日床で寝なさいね。」
^さ^「ええ...」
^母^「それとも女の子をそんな固い所で寝かせる気?」
^さ^「う、はい...」

母の半ば強引な説得もあり、僕が床に寝るという犠牲の上に絢瀬は泊っていくことになった。
寝室に向かう前、僕は父に呼び止められた。
^父^「絵里ちゃんの話、しっかり聞いてやれよ?」
^さ^「なんの話?」
^父^「なんのために絵里ちゃんがお前を頼ったのかしっかりと考えろよと、そう言ったんだ。」
^さ^「ええ、またそんな難しいことを言うなあ。」
^父^「俺の息子なんだから、女の悩みの一つや二つ、解決してみせろよ。(熟練イケメンボイス)」
そう言い残して父は自分の寝室へと向かった。

^さ^「じゃあ僕らも寝ようか」
ため息交じりそう言いながら、僕らも部屋へと向かった。

^さ^「明日は僕がお前の家まで送ってくよ。」
絢瀬「うん、ありがとう。」
^さ^「ん、じゃあ寝るか。」
絢瀬「...うん」
部屋の明かりを消す。
沈黙が流れる。
時計の針の音がやけに高く響く中、父の言っていたことが頭をよぎる。

^さ^「...それで、そろそろ家出をした理由を話してもいいんじゃないか?」
絢瀬「家出って...いや、そうね、これは家出ね。お母様達にも迷惑かけちゃうね。」
しばらくの沈黙の後、絢瀬が再び話始めた」
絢瀬「今日、いや、もう昨日ね、大切なダンスのコンクールがあったの。本当に大切な...おば様には必ず一番になるって言ったの。でも...」
^さ^「でも?」
絢瀬「なれなかったの、一番に...それどころか練習じゃ絶対しなかったミスも、それで焦って、どうしようもなくて...舞台の上で泣いちゃったの。おば様にも、ダンスを教えてくれたお母さんや先生達に顔なんて、合わせられない...」
^さ^「...」
絢瀬がダンスをしていたのは知っていた。
学校でも放課後に遊びに行く皆をうらやましそうに眺めながら毎日毎日ただひたむきに頑張っていた。
必死で打ち込んでいたものがあるわけでもないさくらが絢瀬に何かアドバイスするにはあまりにも説得力がない。
それでもさくらは目の前で泣いている女の子を放っておくことはできなかった。
^さ^「演技が終わった後、おばあさんやお母さん達と話した?」
絢瀬「...ううん。」
^さ^「そうだな、うまくは言えないけど...少なくとも絢瀬の家族は皆お前のことを誇りに思っているんじゃないのかな。」
絢瀬「そんなことあるわけないじゃない。大見得切って、大失敗して、軽蔑してるに決まってる,,,」
^さ^「結果は残念だったさ。でもお前の流した涙はお前がここまで一生懸命、頑張ってきたからこそ流れたんだ。悲しくて、悔しくて流れたその涙は同時に絢瀬の努力の結晶なんだよ。それはきっと絢瀬を支えてくれた皆に伝わってるよ。」
絢瀬「...なんでそう言い切れるの。」
^さ^「それはそうだよ。誰よりもお前の隣でお前の頑張ってきたところを見てきたんだからな。(超イケボ)」
絢瀬が震えているのが分かる。
^さ^「...泣いてるの?」
絢瀬「そんな訳ないでしょ!デリカシーないわね!」
絢瀬がフンと息つく。
絢瀬「...そうやって今までたくさんの女の子をたぶらかしてきたんでしょう?私は騙されないわ。」
^さ^「おま、人が励ましてるのにその言い方はないだろう。」
絢瀬「あなたなんて女子の敵よ、クラスに戻ったら皆に言いふらしてやるわ。」
^さ^「ええ...」
少しの間沈黙が流れる。
絢瀬「...くら」
^さ^「...?」
絢瀬「(Благодарю)」
^さ^「...?もっかい言って」
絢瀬「おやすみなさい。」
^さ^「...?おやすみ。」

明くる朝、絢瀬の家族が家に絢瀬を迎えに来た。
どうやら母が知らない内に絢瀬の家に連絡していたらしい。
絢瀬を心配していた家族の様子と、おばあさんの絢瀬を見る愛情たっぷりの目を見て、やはり絢瀬の心配は杞憂だったんだとそう確信できた。

そして時はまた流れ僕は日本に帰国することになった。
絢瀬はその見送りに来ていた。
絢瀬「あなたのその辛気臭い顔をこれからは見られないなんて、少し寂しくなるわね。」
^さ^「最後の最後までお前は皮肉しか言えないのか、全く...」
絢瀬「嘘よ、嘘。本当に寂しいと思ってるから安心して。」
^さ^「はあ、じゃあ俺はもう行くからな。」
絢瀬「ちょっと待って、少し耳を貸して。」
^さ^「...?わかった。」
絢瀬「(また会える日はそう遠くないかもしれないわね。)Chu♡」
絢瀬は小声でそう言うと、僕の頬にキスをした。
^さ^「なっ!」
絢瀬「こんなの、挨拶でしょ、じゃあまたね、さくら。」



----------------------------------------------------------------------------------------------------



^さ^「それからはことりも知っての通り、高校になってから絢瀬がこっちに来たってことを知ったって感じだよって...あれ、ことりさん、何か怒っていませんか?」
ことり「むうう。だって、絵里ちゃんの方が、私の知らないさくらをたくさん知っているんだもん...」
^さ^「はあ、なんだそんなこと...」
ことり「そんなことじゃないもん!」
^さ^「そうだな、じゃあここにいるこの僕は今のことりしか知らない、ことりだけの僕だよ。(君だけのイケボ)」
ちゅっ♡
悔し涙を浮かべることりの唇を強引に奪う。
ことり「...さくら...好きだよ...」
^さ^「僕も好きだよ、ことり」


fin




エ キ サ イ ト 翻 訳
そろそろ漫画化したい。

スポンサーサイト


トラックバック

http://attosakura.blog.fc2.com/tb.php/70-7dee5698

コメントの投稿







Secret

プロフィール

@さくら

Author:@さくら
ポケモン総合勢(仮)
BW2シングル最高レート:1762
XYシングル最高レート:2148
XYダブル最高レート:1832
XY総合最高レート:8746
3DSFC:1220-6003-3483

あくせす数

最新トラックバック

検索フォーム

QRコード

QR

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。